2024年5月13日 さらなるバックステップ化
2024-05-11新型ジクサー150(ED13N)のバックステップ化です。以前からバックステッププレートを制作して使っていますが、さらにステップ位置を上げたくなったのでステップの取り付けプレートを制作しました。
これまで履いていたトライアルブーツからレーシングブーツに履き替えたらペダル操作が困難になったのでブーツに合うステップ位置に変更しようという目論見です
これまでの25mmバック35mmアップに加えて10mmバック45mmアップ
これでトータル 35mmバック80mアップになりました
ジクサー150でレーシングブーツ履く人っているのか?
目次
設計
すでにブラケットは移設していてブレーキホースの問題がありこれ以上大きくは移動することはできないので、ステップのみ別のものに交換してこれを取り付けるプレートを作成することにしました。
どの辺りにステップをつけるか目処をつけてサイズを取ってCADに入れて形状などの検討しました。
ブレーキ側はさらに20mm上げました
トータル35mmバック、100mmアップ
部材
プレートはMONOTAROで購入したA5083のt3のアルミ板です。その他のボルトやカラー類もMONOTAROで購入しました。
ステップはこちらの折り曲がるタイプにしてみました。色は購入当時ブラックがあったのでブラックです。
この折り曲げ式の場合、中のバネが外側のプラスチック部分で固定されている構造なので転倒でプラスチックが壊れると折り曲げ機能が壊れてしまいそうです。
短くしようと思ってもカットすることもできないので転倒時に地面と接触する場合は注意が必要そうです。
壊れたらこのバネの留め具をDIY?
今後ステップは様子をみて再検討が必要になるかも知れません
制作
切り出し
テンプレートを印刷して切り出していきます
組み立て
仮組みして確認します
純正ステップの撤去
修正が完了したら不要になる純正ステップを撤去します
完成したサポートプレート
このような形になりました
取り付け
取り付けて不具合がないか確認します
修正は、
- シフトペダル側
- 取り付けボルト周りに余裕を持たせていたがペダルの付け根があたるのでギリギリまで削った
- それでもペダルのストロークが足りなかったのでリンクロッドを伸ばしてペダルを下げた
- ブレーキ側
- シフトペダルと同じ形状かと思いきや異なっていた(切り出す前に気づいた)
- もう少し高くすることが出来そうだったのでブレーキ側のみ2cmさらに上げた
でした。
シフトペダルをもう少し上に上げたかったのですがカラーが干渉するのでこれ以上上げられませんでした。さらに上げるにはシフトペダルを上に延長する必要がありそうです。
ペダルを上に延長するとステップももう少し上にできます
転倒テスト
転倒テストしてみました。
どちらもペダルがかなり当たっているので角度によっては折れ曲がりが機能せずステップが壊れるかも知れません。
先のキャップもすぐに壊れそうなので対策が必要そうです。
素材について
今回使用した素材はアルミの厚さ3mmのA5083です。ジュラルミンのような耐力215N/mm2(A2017-T3)はありませんが145N/mm2程度とホームセンターでよく見る柔らかいアルミ板(A1100 35N/mm2)よりは強いですが、それでもt3では支点までの距離があるのでステップに体重をかけるとたわんでしまいました。
A5083 だとt5程度は必要な印象でした
5tだと自前で曲げる加工はできなくなる
MONOTAROで購入できそうな素材の特性をネットで集めてみました。比較のためにt5で比べてみます。(A1100のみt3)
カテゴリ | 材質 | 熱処理 | 耐力[N/mm2] | 厚さ(t) | 長さ(L) | 幅(W) | 価格 |
ジュラルミン | A2017 | F? O? | 70(O) | 5 | 150 | 150 | 1,419 |
A2017 | T351 | 215(T3) | 5 | 150 | 150 | 3,509 | |
超々ジュラルミン | A7075 | T651 | 505(T3) | 5 | 150 | 150 | 3,949 |
純アルミ | A1100 | 35(O) | 3 | 300 | 400 | 3,619 | |
アルミ合金 | A5083 | F? O? | 145(O) | 5 | 150 | 150 | 1,419 |
熱処理はF,Oは無しのような感じではないかと思います。A7075-T6であればかなりの強度がありそうですが素材だけでかなりの金額になりそうです。また熱処理後の素材だと加工も大変そうです。
A2017-T351 は良さそう
しかしt5からしか見つけられず
とりあえずそのまま使ってみてから考えます
レーシングブーツについて
使うブーツはレーシングブーツのSIDI STですが、レーシングブーツにするとペダルに載せるとつま先がかなり下がるのが自然の形になるので、ブレーキペダルの上に爪先を上げることとシフトペダルを上にかき上げることがかなり困難になりました。
体型とか柔軟性とかあると思います
もともと少しバックステップにしているので純正のペダル位置と違いますが、純正の位置だとしてペダルの調整範囲で快適に乗れるように調整できるのか少し心配になるくらいの印象でした。
ガチスーパースポーツバイクでは問題無いのだと思いますがそうでないバイクの場合は注意が必要なのかも知れません
以前シフトロッドを交換した時の記事にブーツとペダルの位置関係の写真があります。
トライアルブーツにした時はペダルを上げる必要があったわけですが、レーシングブーツにするとペダルを下げる=ステップを上げることになりました。
- トライアルブーツ
- 土踏まずからつま先にかけて靴底はフラット
- つま先側が跳ね上がっている
- 靴底の面と足の甲の面の厚さがある
- レーシングブーツ
- 土踏まず部分の底が薄くかかとはステップに引っ掛ける構造
- つま先部分も薄め
- 靴底の面と足の甲の面の厚さがそれほど無い
な感じです。真上からステップを踏む想定なトライアルブーツ、ステップに斜めにかかとを引っ掛けるレーシングブーツ、と設計的に使用する時の角度が異なる印象です。
今回のステップ位置にすることで快適に操作できるようになりました
■■■広告■■■
JEREV(ジュレブ)|自動車パーツをモチーフにしたジュエリー