2024年1月13日 ラジアルポンプマスター装着
2024-01-13最終更新日 2024-01-24 by motokobi
新型ジクサー150(ED13N)のフロントブレーキレバーをラジアルポンプマスターにしました。よくあるものでは数万円コースという印象のカスタマイズですが思ったより費用も手間もかからず交換することができました。
ラジアルブレーキマスターシリンダーとかラジポンと言われているものです
本体が2万円、ブレーキライン交換でさらに2万円?
それが1万2千円くらいでできました
仕上げのエア抜き地獄?
それも意外とサラッとすみました
ブレーキ整備に必要な細かな注意点はうまく伝えられる自信が無いのでこの記事では省略しています。作業される場合は他の手段で必要な知識を確実に得てから行うようにしてください。
目次
部材
フロントブレーキはGSX-R125と同じというネット情報があったのでパーツリストで比較してみました。
キャリパーもマスターもピストンの部品番号が同じでしたのでGSX-R125用のサイズのラジポンを選びました。レバーの予備も欲しいのでいつもの中華通販で入手しました。
事後に純正のマスターをバラして計測したところ情報通りのサイズでした。
純正サイズ
ジクサー150の純正のマスターサイズはGSX-R125と同じ13mmで、横押し13mmをラジポンにする場合は14mmというのが定番のようでした。
純正のマスターサイズを計測したところ確かに13mmのようです。
横押し13mmに対して14mmなので少しストローク多めになりより調整範囲が増える感じになると予想されますが、ストロークに関しては多くなり過ぎないか少し心配でした。
結果的にはストロークの差異は分からないような…
違いの分からない男…
ラジポンとブレーキホース延長コネクタの購入について
ラジポン本体は国内で実績があるらしいKN企画取り扱いのRCB 14mmです。そもそも14mmの選択肢は少ないようで、これ以外になると少しお高いFRANDO か中華通販で半額くらいのAdelinくらいしかないかも知れません。
人柱的にはAdelinを試してみた方がネタとしては面白かったかも知れません
ブレーキだしなぁ
ブレンボに14mmがあればなぁ
あればなんだろ?
ブレーキラインはそのままでは届かなくなるのは明らかそうだったので事前にAmazonで延長パーツを購入しました。
【KN企画オンライン】RCB 鍛造ラジアルポンプマスターシリンダー【S1】14mm【右】ブラック
RCB 鍛造ラジアルポンプマスターシリンダー【S1】14mm【右】ブラック
商品コード: 01BP013B
JANコード: 4580630283746
定価:9,800円
(税込10,780円)
税込販売価格:10,780円
(税抜価格:9,800円)
ちなみに、バリエーションとしては、S1の可倒式にショートとロングがありショートのカラバリが沢山とロングのブラック、S2の固定レバーはショートのブラックのみがあるようです。
S1とS2の違いは可倒式か固定式レバーかの違いのようです。ショートは190mm、ロングは200mmのようです。
- (S1)可倒式ショートレバー(ブラック、ゴールド、シルバー、レッド、ブルー、オレンジ)
- (S1)可倒式ロングレバー(ブラック)
- (S2)固定ショートレバー(ブラック)
今回はS1可倒式ショートレバーにしましたが、倒れる機能はこの記事の最後の転倒テストの結果からするとあまり必要なさそうなので安い固定式で良かったかなと思っています。
こちらはAmazonにある固定レバーのS2のショートですがAmazonで購入するとKN企画のオンラインより千円ほど割高のようです。左右の違いはレバーのロゴの違いのみのようで、左レバーでもバンジョーと油圧スイッチの入れ替えとタンクを反転させることでロゴが上下逆さまになってしまいますが右でも使えるようです。長らく右のみ欠品でしたが左を買って反転させて使えば早く手に入ったようです。
FRANDOのFMF103(少し安め)は在庫見つかりませんでしたが FMF130はこちらにあるようです。
松 FRANDO FMF130、竹 RCB、梅 Adelin
FRANDO は台湾、RCB はマレーシア、Adelin 中国のメーカーのようです
バイクといえばマレーシア?
FRANDOもRCBもレースとの関わりを持ってやっているメーカーのようです
どちらもホームページみると応援したくなるようなメーカー
内容物について
KN企画から届いたものはこのようなものでした。
仮組してみます。
仮り組して気づきましたがブレーキホースの取り付け方向がラジポンは下向き、純正は横向きで90度違いました
少し心配だったが取り回し的には大丈夫だった
油圧スイッチのコネクタはそのままでは使えなさそうなのでコネクタのピンのストッパーを内側から精密ドライバーで押さえてピンを抜いて使います。
交換レバーについて
Adelin PX1 とレバーは共通との情報をみてこちらで購入しました。二本で送料込み約1,600円でした。湖南省から届くようですが最近はかなり早く(10日-2週間程度)届きますがたまにトラブルがあるのでおすすめは難しいところです。KN企画オンラインではS1用が一本2,090円のようです。
日本製では不良品と言われてしまいそうなところが一部あり
さすがにジュラルミンだと思うのでポッキリ折れるということは無いとは思いますが…
取り付け
部材がそろったところで取り付けていきます。既設ブレーキをホースから切り離す前にラジポンを仮組して目処をつけてから本格的に取り付けていきました。
既設のブレーキの取り外し
順番に取り外していきます。
リザーブタンク周り
養生して中身を吸い出します。
取り外し
本体を外してしまうとバンジョーボルトが緩められなくなるので先に少しだけ緩めからブレーキ本体を取り外します。
ラジポンの仮り組み
取り付け位置やホースが届くかなど確認のために仮り組してみます。ホースも大丈夫そうです。
既設の取り外し
問題なさそうなので完全に取り外します。
ブレーキホース接続
一番問題となりそうなホースの長さですが延長コネクターがジクサーのために作られたのかと思われるような絶妙な長さで取り付けが可能でした。
わたしのジクサーはハンドルライザーで斜め手前に上げています(=長さが足りなくなる)がグリップは内側に移動(=長さに余裕が生まれる)させています。この状態で長さも角度もジャストでした。
タンク取り付けとホースの状態
リザーブタンクを仮り組で取り付けて全体の状態を確認します。ブレーキホースに一番ストレスのかからなさそうな位置を探します。
ホース本締め
位置が決まったら仮止めしていたホースの本締めをします。
エア抜き
ラジポンはマスター側にブリーダーがあるのでこちらからエア抜きしていきます。今回、ホースの接続点が下に下がるような経路になっているので、仮止めしていたラジポン本体やリザーブタンクを外してホースを伸ばして接続点に入っているエアを上に流すようなイメージで向きを色々変えたりホースを弾いたりしつつエア抜きをしました。
実際にはタンクにフルードを少しずつホースを伸ばしつつクネクネバチバチ弾きつつ入れたら3,4回ポンピングですぐに手応えが出て、その後気持ちだけ追加でエア抜きをして完了でした。キャリパー側は今回はエア抜きしていませんが手応えは問題ない感じです。
かなり覚悟していたがあまりにあっけなく完了しました
そんなこともあるのか
油圧スイッチの配線
元のコネクタにさして抜けないようにビニールテープで巻いておきました。
リザーブタンクの水平出し
リザーブタンクが傾いていたのでステーを曲げて水平にしておきました。斜めでも漏れたりはしませんがフルード補充をする時に水平の方が良いです。
取り付け後の全体風景
記念に写真を撮っておきました。
出っ張りの影響でナックリガードが片方つかなくなった
いずれステーを工夫して付けようと思います
ナックルガード再取り付け
後日取り付けました
ホームセンターでステーを探そうかと思いましたが、以前ミラーの取り付け用に購入していたナポレオンのオフセットホルダー45mmがあったのを思い出して取り付けてみたところピッタリでした。
練習の時にミラーとナックルガードだけ取り外せるようになって一石二鳥
今まではリザーブタンクを固定するためにミラーの緩衝装置(逆ネジアダプタ)をばらすか別のボルトで固定するかになって地味に面倒になっていました
転倒テスト
元のレバーは転倒時に少し地面に接触していました。ラジポンは前にかなり出っ張っているので転倒時に毎回壊れてしまうようだと練習会場で困るので事前に転倒テストをして接触具合を確認しました。
参考までに元のレバーの接触状態
参考までに元のレバーはこのような感じに接地していました。先端は上の方ばかり削れているので可倒式が下側に倒れるならば有効かも知れませんが上に倒れるだけだと固定式と同じになります。
根本側の方も少し上の方が当たることがあるようなのでこれには少し注意が必要かも知れませんがほとんど削れてないので滅多に当たらないのではないかと思います。
ラジポンでの転倒テスト
かなり前方に出っ張りが出来たので転倒時に地面に当たって本体が壊れないか心配だったので転倒テストをしてみました。
SSBバンパーがあれば立ちゴケ程度で倒れる分には問題なさそうです。
まとめ
新型ジクサー150(ED13N)のフロントブレーキレバーをラジアルポンプマスターに変更するカスタマイズでした。
ブレーキパッドがSBS峠RSTという少し制動力重視なパッドだったからなのか信号停止などで効きすぎるところがあってタンデムしていると少し気を遣うところがありましたが、ラジポンにすることでコントロール性が大幅に上がって同乗者からも信号停止とコーナー進入でかなり変わったと言われました。相当気を使ってタンデムしていたのですがそれでも違いがわかるほどだったようです。
初期制動のコントロールを楽しみ過ぎると停止位置が伸びてしまって追突の危険が出てきそうなので楽しむのは程々にしないと危険そうです。
ノーマルパッドとの組み合わせではブレーキが効かなくなったという印象になるかも知れせん(?)
パッドとの組み合わせが決まれば効果あり?
モトジムカーナ的にはみなさん装備している理由が良くわかった気がします。ブレーキングの楽しさがまるで違いました。
とりあえず成功?
おそらく
ちなみにフロントパッドはこちらです。
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