2023年1月7日 ドライブレコーダー取り付け(AKEEYO AKY-610Pro)
2023-01-07最終更新日 2023-01-10 by motokobi
新型ジクサー150(ED13N)にドライブレコーダーを取り付けました。とりあえず防水USB仕様で安いものという選択基準でAKEEYO AKY-610Pro という格安系のドラレコにしてみました。
結論としては、「細かいことは考えず値段勝負で選ぶならかなり良いのではないかと」「使いやすさも悪くないのではないかと」「マウントは交換して使おうと思っています」「映りも結構良いのではないかと」「耐久性は微妙かも?」という感じです。
この価格でこれだけの質感と性能のものが購入できるとは凄い世の中になったものだ…
絶賛して良いのか自信はありませんが映りもわたしには十分という感じでした。
ちょっと落としたら壊れたが
筒形なので盗難は少し心配です。
目次
基本的な使い方
まず最初に、今回のドラレコの基本的な使い方です。箱を開けて取り付ければこのような感じで使い始めることができました。
最初の設定
- 電源が切れていることを確認する
- モード切替を「ドラレコモード」に切り替える
- WiFi 切替を「オフ」に切り替える(AKY-610Lのみ)
充電の方法
- 充電ケーブルをさす
- 電源ボタンを3秒長押しして電源を切っておく
- 充電完了まで待つ
ドラレコの使い方
- バイクに取り付ける
- ドラレコモードになっていることを確認する
- 電源ボタンを3秒長押しして電源を入れる
- 電源ボタンの近くのLED(AKY-610Lは赤、AKY-610Proは青)が点滅して録画が開始される
USB電源がバイクについていると電源が供給されると自動で電源が入り録画開始。給電が止まると5秒後に自動で録画が停止し電源OFFとなるようです。
AKY-610Proは後に説明しているWiFiパスワードの変更をしてから使用した方が良いと思います。
では、ここから本文です。
詳細な説明
購入したAKEEYO AKY-610Pro
購入したドライブレコーダーは AKEEYO AKY-610Pro です。
選択ポイント
簡単に取り付けられるタイプの中から安くて防水コネクタであることと画角が広い140度というところが選択ポイントでした。
車で使っているドラレコと比較すると、車のドラレコは6年前に購入したYUPITEL DRY-V2(200万画素。水平画角100度)なので画像のキレイさは似たようなもので画角はかなり広くなるのだろうと思いながら選びました。
妥協ポイント
妥協したところはバッテリーでの録画時間が90分程度と少し短いという点です。
610Proは日本語サイトでは120分、英語版では1.5時間となっています。
どっちだ?
AKY-610L と AKY-610Pro
実はAKEEYO AKY-610Proの廉価版のAKEEYO AKY-610Lを先に購入したのですが、2週間ほどで落下により故障させてしまったため買い替えとなりました。
わざわざまた同じメーカーのものを選んだのは製品に期待できそうな印象だったからです。
安いし
この記事では 610Lと610Pro両方について書いています。細かい違いはあるとは思いますが大きく変わるかというと微妙かも知れませんが、610Proの方がやはり微妙に良いような気はします。
違いのわからないことで有名なわたくし。
わたしの理想のスペックは「安くてAKY-610L 程度の映りや機能で十分なのでバッテリー時間のみ5-6時間程度に強化されたもの」です。
610Proが6.5千円ならコスパはかなり良いのではないかと
電源をバイクから取るようにするとバッテリーは関係なくなるのでスペックも気になってくるかも知れません。
610Proの購入価格は6.5千円でした。価格の変動があるようで、廉価版の 610L と価格が逆転していることがあります。
610Lの発売日は2020年、610Proは2021年発売のようです。
仕様の比較
他の候補との比較はこのような感じでした。
品名 | AKEEYO AKY-610L | AKEEYO AKY-610Pro | Motocam D5S | Motocam K5 |
解像度 | 1080p/27.5fps | 1080p/55fps 2K/27.5fps | 1080p | 2K |
WiFi | あり | あり | あり | あり |
防水USB | 防水USBケーブル | 防水USBケーブル | 防水USBポート | 防水USBポート |
防水性 | IP65 | IP65 | IP65 | IP65 |
バッテリー時間 | 90分 | 90分(120分?) | 150分 | 150分 |
画素数 | 200万画素 | 400万画素 | 200万画素 | 300万画素 |
広角 | 135度 | 140度 | 150度 | 170度 |
HDR/WDR | HDR | HDR/WDR | HDR | WDR |
SDカード | 無し | 32GB付属 | 32GB付属 | 64GB付属 |
マウント | プラスチック | プラスチック | ブラスチック | 金属ハンドルマウント |
価格 | 7.5千円 | 1万円 (安値6.5千円) | 1万円 | 1.4万円 |
Motocam
検討したメーカーのひとつです。
Motocamは10年バイク用製品としてやっているとか、K5は GoPro9 との比較画像を出していたりしていて少し気合が感じられました。
実際の比較画像はyoutubeで検索
AKEEYO VS Motocam
AKEEYO はメーカーのホームページにしっかりとした日本語の取扱説明書がありますが Motocam は会社の素性もメーカーのホームページの存在も不明でした。AKEEYO は2016年中国深圳設立で2019年より日本にも拠点を置いている設計からパッケージングまで全て自社工場で行っているような会社らしく、また Moto2 参戦のスペインのレーシングチームのスポンサーをしていたりと個人的には好印象なメーカーでした。
AKEEYOさんのサポートの反応はかなり良いようです。
内容物
中身はこのような物品が入っていました。使うものは2.の矢印の「本体」「バイク用マウンター」「本体取り付けブラケット」です。それからUSB充電ケーブルも使います。
AKY-610LとAKY-610Pro、見た目は全く同じです。
マウント
いろいろな使い方ができるように取り付けアダプタが数種類入っていました。
- 二輪ハンドル用
- 両面テープ貼り付け用(曲面用と平面用の二種類)
- マジックテープマウント(腕などに巻きつけて使う用だと思います)
今回使うのは二輪ハンドル用のみ
USB充電ケーブル
充電用のUSBケーブルのコネクタは一般的なものではない形のものでした。
本体側の充電コネクタが一般的なものではないので、USBケーブルの寿命が製品の寿命になってしまいます。
マイナスポイント
交換用のリング
本体はほぼ金属製ですが一部プラスチック部分があります。AKY-610Lには万一割れた時のために交換用のリング部品が入っていました。(610Proには入ってませんでした)
開封時に何の部品なのか分からなかったのでメーカーに問い合わせました。
取扱説明書
付属の紙の説明書は文字が小さ過ぎで読みづらいですが、メーカーさんがネットで説明書を公開しています。
https://support.akeeyo.co.jp/hc/ja/articles/900001963743-%E5%8F%96%E6%89%B1%E8%AA%AC%E6%98%8E%E6%9B%B8
「AKY-610L/610Pro」
ボタンの説明と最初の設定
とりあえず説明書なしでも電源入れたらどうにかなるだろうと思いましたが、電源を入れると青いLEDが点灯、赤いLEDが点滅しますが何が起きているのか分かりませんでした。
説明書なしでの使用開始は難しかったです。
説明書を見て分かった最低限の操作はこのような感じでした。
- 電源OFFなことを確認
- SDカードをさして、モードをドラレコモードにして、WiFi切って、電源ボタン長押しで電源ON
- 使い終わったら電源ボタン長押しで電源OFF
- SDカードを抜いてパソコンにさして録画を確認
簡単な説明を残しておこうと思います。
電源の入れ方
電源を3秒長押しすると電源のONとOFFができます。
対抗馬のMotocamの電源は入れにくいようですが、AKEEYOはグローブをしていても入れられるのでこの点は良いところだと思います。
バイクから電源を取るようにしていると関係ない点ではあります。
モードの切り替え
写真の「モード切替」スイッチでアクションカメラモードとドラレコモードの切り替えができます。ドラレコモードに切り替えておきます。
スマホにアプリを入れると WiFi 経由でいろいろできるようです。AKY-610L はとりあえずWiFiは使わないので「オフ」側にしておきます。AKY-610ProはWiFiをオフにすることは出来ません。
切り替えは電源OFFして操作する必要があるようです。
電源ON時に操作してしまって異常動作するようになった場合はリセットボタン
充電
USBに付属の充電ケーブルをさすと充電ランプが点灯して充電されます。電源が勝手に入るので電源を切っておくと良いと思います。
SDカード
610Lには付属していません。610Proには32GBが付属しています。最大容量は 610Lは 64GB、610Pro は 128GBのようです。
2K録画すると32GBでは心もとないので610Pro用に一番安そうなこちらの128GBを購入しました。これで2Kでも8時間弱録画できるようです。1080pにすると15時間録画できるようです。
日付について
開封時、時刻は 90分ほど遅れていました。AKY-610Lは時刻合わせにはスマホが必要なようです。AKY-610ProはSDカードに時刻を書き込む方法で時刻設定ができました。
とりあえずそのままで使ってみます。できればアプリ不要で使えるものが良いのですが。
フリッカー周波数の設定
AKY-610Lは60Hzに設定されていました。AKY-610Proは50Hzに設定されていました。住んでいる地域の周波数が違う場合はスマホアプリで設定変更する必要があるようです。
WiFiのパスワードの変更
AKY-610Pro はWiFiを切り替えスイッチで無効にすることが出来ません。そのまま使うと固定の簡単なWiFiのパスワードなのでセキュリティ的に心配です。
問い合わせ窓口に問い合わせたところ、別のアプリの Roadcam で変更できるとのことでした。アプリをインストールして設定するとパスワードの変更ができました。
中華アプリなので色々情報持っていかれないか心配になるくらい権限を要求されます。
使っていないスマホを使って設定しました。
1.Roadcamアプリをインストールしてドラレコに接続して設定(ギアアイコン)を開く
2.「無線LAN接続パスワード」からパスワードを設定する。パスワードは8文字以内
パスワードが変わるのでWiFi接続が切断されます。新しいパスワードで接続出来ることを確認して完了です。
もとのパスワードのままで接続できてしまうと設定失敗なのでやり直し
AKY-610Pro は Car_DVD アプリと Roadcam アプリと2つ必要なようです。
Roadcamだけでも初期設定は可能です。多分画像の確認も。
RoadcamはESET Mobile Security(アンチウイルスソフト)が「ダメじゃないけど注意が必要」というような反応をしてしまうが…
取り付け
ひとまず内蔵バッテリーで使ってみようと思うのでブラケットの取り付けのみです。
取り付け場所の候補はこの二箇所です。
ハンドルへの取り付けでも特に問題はないと思いますが、ウインカーに取り付けると余計な目立ち度も抑えられて非常に良いような気がします。
ただしウインカーは柔らかいので少し振動は増える印象です。
画質優先ならばハンドルへの取り付け推奨
この場所への取り付けのアイデアはこちらから頂きました
使ってみた感想
バッテリー運用の感想
お手軽にドラレコ取り付けと思ってバッテリー運用でしばらく使ってみたのですが…
- バイクを止めるたびに電源をOn/Offするのがいちいちめんどくさい
- 取り付け、取り外しがいちいちめんどくさい
- 90分では全然足りない
どうしようもないくらいめんどくさくて少ししか使えませんでした。
人による
盗難覚悟で電源引いて常時取り付けで運用しないと毎日これはやってられないと思いました。
映りについて
映りは他のものと比較してないので分かりませんが、ダイナミックレンジの狭さが少し気になりました。特に夜間の対向車のヘッドライトでかなり白飛びしてしまう感じがします。前走車のナンバーも自分のヘッドライドの明かりで白飛びして読めなくなったりします。暗い場所の映りはそれなりに写っているような感じで暗さには強そうな印象です。日中も空の写りが多いとやはりダイナミックレンジの低さが少し気になりました。
白飛び問題もAKY-610Proの方が微妙に良いような気はします。
ナンバーの確認が可能かどうかですが、目の前を横切った車のナンバーが常に分かるか?というと…難しいのではないかと思います。
youtube に使えるような映像ではない気がします。
いざというとき最低限なにか映っていればOKなかた向け?
youtube に色々なドラレコの画像比較の動画が出ているので参考になると思います。違いの分かる方には違いが分かるのだと思いますが、違いのわからないことで有名な motokobi には高いものも安いものでも画素数も多かろうが少なかろうがどれも同じに見えてしまいます。
やはり GoPro は綺麗な映像にみえます。
60fpsの製品の滑らかさはなかなか凄いと感じる
AKY-610Pro は 1080p は 55FPSです。
motokobiには宝の持ち腐れ
車体に取り付けていると振動の影響があるように思いますが、youtuber の方のようにヘルメットに取り付けるとブレもかなり少なくなると思うので意外と使えるような映像になるかも知れません。
そうは言っても実際のところは必要十分な映りだと思います。
音声について
AKY-610Proの音声はなぜか非常に小さく録音されます。パソコンのスピーカー音量を最大にしてやっと音が録音されていることが確認できましたが最初はマイクが壊れているのかと思いました。
AKY-610Lは普通に音声も録音されます。
AKY-610Proのこの仕様は謎です。
アクションカムとしては使えない
動画編集ソフト(DaVinci Resolve)で音量を上げるとAKY-610Lより風切音がかなり抑えられているような感じはするので編集前提ならば意外と良いかも知れませんが、そもそも小さい音がどの程度録音されているかどうかは分かりません。
macでの再生について
AKY-610Lは拡張子が「.mp4」コーデックは「MPEG-4 AAC、HEVC」として保存されています。AKY-610Proは「.MOV」で「H.264」になっています。
Windowsでの再生はどちらも問題ありませんが、macで再生しようとすると AKY-610Lは問題ありませんが、AKY-610Proの「.MOV」ファイルは「ファイルが壊れています」となり再生できません。拡張子を「.mp4」に変更すると映像は再生できるようになりますが音声が出ません。
編集ソフト(DaVinci Resolve)に取り込めば音声も再生されます。また、ffmpeg で mp4 に変換しても再生できるようになります。変換後のコーデックは「H.264」から「MPEG-4 AAC、H.264」になります。
これも謎な仕様です。
マウントについて
フニャフニャです。取り外しする度にいちいち首が曲がるのでいずれ固定できなくなりそうです。ただ、ハンドルのような金属部分へ取り付けてプラスチックが割れる覚悟でしっかりしめるとかなり固定の強度は高くなりました。
ガッチリと固定をする場合はマウントの汎用品が沢山あるので付属品がダメならばこちらを購入しようと思っています。
家にUlanzi製品がどんどん増えていく…
頑張れニッポン
耐久性について
数ヶ月や数年間使わないと耐久性は評価できないと思いますが、最初に書いたように AKY-610L は机の上から床に落下した衝撃で壊れてしまいました。落とした時の印象的には「落としたのは確かに悪いけどこのくらいで壊れてしまうかぁ…」という感想でした。バイクで受ける振動のことを考えるとこのくらいで壊れるのだとすると少し耐久性には期待出来ないような印象がしました。もっともこれも値段のことを考えると値段なりということなので不満というわけでもありません。
まとめ
新型ジクサー150(ED13N)へのドライブレコーダーの取り付けについてでした。
取り付け位置は予想外にウインカーへの取り付けがピッタリはまったような気がします。逆に予想外にバッテリー運用のやり辛さというのも分かった気がしました。
今回のドラレコの性能については控えめに言えば値段なりなのではないかと思いました。今後は固定運用に向けて電源の取り出しをする必要があると思いました。
AKEEYO AKY-610L/610Pro がおすすめかというと自信はありませんがどちらにしても付けないよりはマシだと思いますので、細かいことは気にせず値段勝負で選ぶで付けてみて様子を見るのも有りなのではと思います。
- 性能はそこそこだけど、WiFi無効スイッチもあり怪しげな中華アプリなしでも運用可能な AKY-610L
- 性能は良いけど怪しげな中華アプリの使用が必要な AKY-610Pro
- 本体を車体内に設置するタイプと比べると設置が簡単なことと引き換えに盗難は心配
- どちらもUSBケーブルが特殊なコネクターなのが欠点
使用期間がまだ短いので自信をもっておすすめして大丈夫なのか分からないので終始控えめに書きましたが個人的には満足度は高いドラレコでした。特に AKY-610Pro は「イマドキこんなに綺麗に録画できるのか」と感心してしまいました。
アプリが微妙
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インカムにドラレコが付いているやつを使ってます。これが実に快適(笑) こんなに快適だとは思いませんでした。バイクの中華アクションカメラは点けっぱなしで、キーオンで録画開始ですが、前固定しか映らないし、いちいち外して中身を見てまた戻すのもメンドクサイ(笑) その点ヘルメットは必ず部屋まで持ち帰りますから(笑)
まったくその通りと思います。超絶めんどくさいです。
今回のものにはヘルメットベースもあるのですが、わたしの場合しょっちゅう転倒してヘルメットもガリガリなのですぐ壊れてしまいそうです。
バイクのUSB電源につなぐと充電の手間もなくなるので、毎度の取り付けがめんどくさいと言いながら意外と1年2年と使っているかも知れません。
ただ盗難にあうと自宅までバレバレになるのでこのタイプはやはり微妙ですね。