2022年9月17日ジクサー150の超ローダウンシート製作
2022-09-17新型ジクサー150(ED13N)のシートをアルミベースで自作しました。たまたま人まねでシートを外してまたがってみると、ポジションが非常にしっくりくる感じだったので乗り心地は一切考えずとにかく一番低いシートを製作することを目標にDIYしました。
ライディングポジションの改善でハンドルポジションを色々試していました。
ハンドルポジションのカスタマイズについてはこちら。
たまたま練習会場で隣になった方がシートを外して座布団を敷いて試されていましたが「すごく良い」とのことだったのでこれは試してみようと思いアルミのシートベースでシートを製作してみました。
モトジムカーナ用のカスタムではありますが、街乗りでも超ローダウンシートなので短距離ならばずっとこの方が良いのではないかと思うくらい良いです。
足付きがあり得ないくらい改善
ただしお尻への攻撃性は激しいです…
今まで使っていたローダウンシートはこちら
目次
製作の流れ
図面作成
段ボールを切ってざっくりとした型を作成して、それをスキャナで読み込んで最終的には CAD で数値と外形が綺麗になるように清書して図面を作成しました。
- ざっくり型紙作成
- 実際に当てて調整
- スキャナで読み込み gimp で外形を型取り
- inkscape で svg に変換
- svg を FreeCAD に下絵として読み込みCADデータ作成
- FreeCAD でPDFに出力
お尻の後の立ち上がった面は車体的には大きく膨らんでいますが今回は加工のしやすさを優先して必要最小限にしたので雨が降ると入り放題になります。今後ウレタンを大きいサイズで貼るような形にするかも知れません。
幅があればあるほど曲げが困難になります。
材料購入
サイズが決まったので材料を探しました。購入しやすいのはホームセンターですがホームセンターのアルミ(1000番台)は柔らかくて変形が心配だったので、今回はモノタロウで A5083 400mm x 400mm 3t を購入しました(300mm x 400mm で良かったのですが別の小物製作のために少し大きめを購入しました)。少し安い A5052 が良かったのですがこちらはモノタロウさんでは業者のみとのことで購入不可でした。
後で見つけましたが、こちらだと送料が少しかかりますが A5052 で色々な厚さのものが購入できそうでした。
- アルミA5083 3t
- 厚すぎるかと思いましたが座ってみた感じではちょうど良いのではないかと思いました
- 切り出しはジグソーで問題なし
- 折り曲げはかなり難航
切り出し
作成した図面を木工ボンドでアルミ板に貼り付けてジグソーで切り出します。1000番台のアルミの3mmとそれほど変わらない程度の切削速度で切り進められました。
切り出しは楽勝
曲げ
折り曲げ機で折り曲げます。アルミといえどA5083はさすがに硬いです。折り曲げ機付属のハンドルでは全く歯が立ちません。Tレンハンドルなどをさして折り曲げましたが、折り曲げ機が壊れないか心配なレベルの硬さでした。
曲げは地獄
曲げる位置や角度はある程度現物合わせです。
ネジ穴
ネジ穴位置を写しとって7mmの穴を開けます。今回写しとるのに使ったのはたまたま手元で余ってたエアコンのパテです。粘着具合が非常にピッタリでした。
面取り
最後に全体の面取りをします。怪我をしないように頑張ってヤスリ掛けをして最後は布地で磨いて仕上げました。
クッション貼り
完成したアルミのシートベースに前回のシート作成で使用して大量に余っているチップウレタンを切って貼りました。そのままでは滑りが悪すぎると思うのでこれまた余っていた皮を貼っておきます。
事情がありこの辺り急いで作成していたので写真がありませんが、シートレザーはとりあえずガムテープで裏に固定しています。いずれ固定方法考えようと思っています。
翌日に使いたかったので突貫工事になりました。
前側は少しモモに当たるのでもう少しスリムにしようと思っています。
タンクとの隙間も追加対策が必要
完成
ビフォアアフターです。before はこれまで使っていたあんこ抜きシートです。
当然シートとしてはかなり硬いので長距離には向かないですがそれでも自走で片道1時間走る程度であれば大丈夫です。片道2時間になるならば何か上に載せないとお尻が痛くなり過ぎて帰れなくなりそうです。足付きは嬉しくなるくらい良くなります。
このくらいの足付きのバイクを我々小柄ライダーは求めています。バイクに乗った時の安心感が全く違います。メーカーさんよろしくお願いします。
普通の神経の方にはこのシートは向かないとは思いますが。
逸般の誤家庭の方専用
まとめ
新型ジクサー150(ED13N)用の超ローダウンシートの製作についてでした。
一般街乗りとしては
我々小柄ライダーが求めている足付きはこれだ!と思える足付きとライディングポジションになりました。ただ、乗り心地はあり得ないくらい悪いので一般用ではないところが残念です。
お尻に自信がある人限定
また、このクッションの状態では雨が降ってスポンジに染み込んでしまうと後が大変です。全体をシートレザーで覆うかレーサーのようにラバースポンジのみにするかの対策が必要です。
モトジムカーナ用としては
モトジムカーナ用としては当面これ一択かなという印象です。バイクとの一体感が当社比3倍という感じがします。
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