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バックステッププレートの制作

バックステッププレートの制作

最終更新日 2022-01-10 by motokobi

はじめのひとこと

新型ジクサー150(ED13N)はバンク角が浅いことで有名です。モトジムカーナをしているとすぐにステップやブーツが削れてきます。とりあえずステップをバックステップ化してさらに上にオフセットするためのバックステッププレートを自作してみました。

目次

ステップが削れる問題発生

ジクサー150はバンク角が浅いと言われていますが、モトジムカーナをするとすぐにステップやブーツが削れて来ます。また、何度も転倒するのはステップなどが地面に当たってしまうのも一因な気がします。

ステップだけではなくサイドスタンドなども接触するのでステップだけの問題では無いのですが、まずはステップ位置を少し上げてみようと思います。


この記事では、ステップ位置をオフセットさせるプレートの市販品の情報と自作での設計と制作について書いています。


市販品のバックステップは

市販品では

  • キジマステップアッププラケットジクサー250用

がありました。これは最大で42mmバック/25.5mmアップできるようです。ジクサー250用ですがジクサー150でもフットレストブラケットは共通品番(43521-34J10)なので使えるのではないかと思います(未確認)。

ちなみに、GSX-R125 用はボルトの穴の間隔が違うようです。長穴にして取り付けられている方もいましたが。

キジマステップアッププラケットジクサー250用

このくらいの値段になると制作するコストと労力を考えるとそれほ変わらなくなってくるかも?

移動量が違っています。キジマは42mmバック25.5mmアップ、今回制作するのは25mmバック35mmアップです。

モトジムカーナの場合はあまり後には下げたくないところ

というわけでブラケット自作

小柄な自分は基本的にかなり前の方に座ることになるので、ステップが後ろになると操作がし辛くなりそうです。

ひとまず様子見ということで 25mmバック/35mmアップになるようなブラケットを作ってみます。

制作過程

制作は、

  1. 作図
  2. 3Dプリンタで試作
  3. 材料の検討
  4. 実際の制作
  5. 取り付け

で行っていきます。

作図

まずは図面をおこしていきます。目的の穴位置を置いてそれなりな外形を引きました。

ちなみに CAD は FreeCAD です。

3Dプリンタで試作

3Dプリンタで試作して雰囲気の確認をしてみました。

もう少し上に移動しても良いような気もしますが、その場合はブレーキスイッチやブレーキホースの干渉をどうにかしないといけなくなりそうです。斜め後ろにすればまだいけますが、小柄な自分はなるべく後ろにはしたくないところです。

材料の検討

材料はステンレスのつもりが…

加工の容易さからするとアルミですが、それでも一般のアルミだと 8t もしくは10t くらいは必要な気がします。この厚さになるとアルミといえども穴あけすら大変そうです。ジュラルミンになると厚みは減らせますが加工も難しくなり耐食性が無いので表面処理も必要になりでDIYにはハードル高くなりそうです。

また、厚くなると結局外側に出ていくことになるのでバンク角が減ることにもなりそうです。

まずは加工の容易さも考えてステンレス 3t の2枚重ねで試作してみます。容易とは言ってもジグソーで切り出せる最大厚になります。

問題発生

材料が決まったのでホームセンターに行ってみたわけですが….加工が困難なステンレス3tは売れないからなのか置いてなく、アルミの3tまでしか置いてませんでした

とりあえずコケると一撃で曲がるし取り付けているところがすぐに凹んでくると思いますが、試作ということでアルミ 3t を2枚重ねで作ることにしました。

アルミを2枚重ねは接着にしました。接着剤は溶接やリベット並の強度が売りのセメダイン メタルロックを使いました。先にアルミで制作したハンドルロックスペーサーでハンドルロックがガンガンぶつかる場所で使用しましたが剥がれは起きていません。今回も期待します。

セメダインメタルロック

材料費

近くのホームセンターで購入しました。

アルミ板光 HA3013 (100mm x 300mmx3mm)2枚@723円1,446円
ステンフランジボルト8×25(2本入)2袋@352円704円
ステンフランジナットM8x17(3個入)2袋@257円514円
セメダインメタルロック25g1個1,200円

実際の制作

1. 罫書きと切り出し

プリンタで原寸印刷した物を糊で貼り付けて罫書いて下穴も開けて切り出していきます。

2. 切り出し完了

切り出して8mmの穴を開けます。

3.洗浄

接着するためにピンク石鹸で洗浄します

4. 接着

溶接なみの強度と言われているメタルロックで接着します。

5.整形

接着したものの外周を整形して9mmで穴を広げて仕上げます。

6.取り付け

実際取り付けてみます。

左のターンバックルで制作したチェンジロッドギリギリ届きました。これ以上変更するとチェンジロッドの変更が必要になりそうです。

ブレーキホースのクリアランス

ブレーキホースとフレームがかなり近くなるので、これ以上上げる場合は、真上に上げるのは無理なので斜め後ろ方向にあげていくしかありません。

小柄なため前の方に座るのであまり後ろにはしたくないところです。

取り付けた感想

まだジムカーナをしていないのでジムカーナでの効果は分かりませんが、

  • 取り付け強度的には街乗りでは問題ないような印象
  • ジムカーナで転倒するとさすがに曲がると思います
  • 後ろにステップがずれたので足が真下に下ろせるので足つきが少し良くなりました

街乗りでは良い感じです。ジムカーナ的にもまだまだ不足ということはあるかも知れませんが悪いことはないと思います。

ちなみに…ジクサー150のバンク角の浅さはステップの他にサイドスタンドが接地する問題もあります。

その後の注意

(2022年1月追記)

このプレートを取り付けると、ステップの接地問題はいまのところ改善したような印象です。ステップより先にスタンドなどがあたります。

転倒した時にボルト穴から割れることを心配をしましたが曲がりはしますが壊れるということも起きていません。

ただ、曲がって内側に入っていくとリアブレーキのリザーブタンクのホースのクリップがサスのストロークによりチェーンケース(リアサスのところの内側のフェンダー)のボルトに当たっているようでした。

とりあえずクリップの位置をずらしました。

耐久性について

製作時にはアルミ3tの二枚重ねでは弱いかと思いましたが、転倒も片側10回以上していると思いますが時々曲がりはするものの大きな問題は起きていません。

いまのところこの程度の材料でも大丈夫なようですがいずれ割れてくると思うので予備は作っておきたいと思っています。

改善点も特にないので同じ形状になると思います。


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2件のコメント

  • Adrian より:

    初めまして.
    本ブログが検索結果に偶然表示され様々興味深く拝見いたしました.
    特にオフセットプレートの作成手順や調整具合の苦労等に共感したため,
    本記事にコメントさせていただきます.

    2017年式のジクサーを所有しておりアルミA2017の厚さ8mmで作成しました.
    これまでにジムカーナの体験走行でハンドルがゆがむ程度の転倒をしましたが,
    オフセットプレートは変形せずフレーム側の取り付け部が車体内側に入り込みました.
    この条件であっても強度は十分だったようです.

    ジクサー150は国内正規販売となる前からユーザの試行錯誤が各所で報告されており,
    国内正規となってから所有した私も大変参考にしてきました.
    いまやSFや250も正規で扱われユーザも爆発的に増えたことから,
    そういった過去の有益な報告やまとめは埋もれがちですが,
    Twitterでタグ検索等していただけると参考になることもあるかもしれません.

    旧式との比較の面から本ブログは大変有益に感じております.
    現行のカスタム等今後ともぜひご報告いただけますと幸いです.

    • Avatar photo motokobi より:

      初めまして。数あるHPの中からお越し頂きありがとうございます。

      A2017 8t で制作されたお話、材料違いの情報参考になります。
      わたしが今回使用したのはA1100P 3t 2枚接着でしたが、転倒すると制作したプレートの方が曲がりはするものの曲げ戻すと今のところ問題ないという感じです。素材的にはアルミの中でも一番柔らかい部類と思いますが曲がっても簡単に戻せるので逆に頻繁に転倒する場合の材料としては良いのかも知れません。ただ、通常の立ちゴケ想定の場合はこの程度では曲がって欲しくないと思うのでA1100Pでは素材的には柔らかすぎになるかも知れません。

      費用的には、ワンオフ見積もりを数件してみたのですが、A7075 と A5052 では1割程度の価格差、どちらにしてもキジマのバックステップより数倍という感じでしたので自分でDIYとなりました。

      まだまだジクサー乗って行きたいと思っていますのでこれからも情報共有できればと思っていますのでよろしくお願い致します。

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