2022年3月5日プリロードの調整とはなんだろう?
2022-03-05最終更新日 2022-05-21 by motokobi
リアサスのプリロードの調整やフロントフォークのスペーサのカットによるプリロードの調整をしました。そもそもプリロードの調整とはなんなのかについてザッパに書いてみます。
プリロードの調整をすると何が起きているのかについて書いてみます。
素人なりのザッパな感覚的な話
一人乗りの時と二人乗りの時のバネ
まずはバネ単体で考えてみます。
一人乗りの時の50kgの体重でバネを押すと、バネはちょっと縮んで50kgで押し返してそこでバランスします。
二人乗りの時の100kgの体重でバネを押すと、バネはもっと縮んで100kgで押し返して来ます。
100kgで押し返す時のバネの縮み量はバネ定数により決まった長さになります。
[フックの法則] F = kx
プリロードをかけた時は?
プリロードをかけて20kg分バネを縮めたとします。この状態のバネに二人乗った場合はどうなるかというと、やはりバネは100kgで押し返してそこでバランスします。
100kgで押し返すということは二人乗った時のバネの縮み量はプリロードかけていてもかけていなくても同じということです。
タンデムするとフワフワするとは?
一人乗り用の50kgに合った状態に調整されたバイクに二人乗りの100kgで乗ったとします。100kgで乗るので100kgを押し戻すようにバネが縮みます。一人乗りの時と比べると二人で乗った場合はバネが沢山縮んでいるので図ようにサスが大きく縮んだ状態になります。この状態ではサスの伸び側には一人乗りの時以上に沢山余裕が出来て、逆に縮み側の余裕は少なくなります。
沢山伸びるということは、伸びた状態のバネが押し戻している力は弱く伸び側のポヨンポヨンが沢山ある状態になります。これがプリロード調整してない時の「フワフワする」になります。
プリロードを調整すると
プリロードを調整するとどうなるかというと…
プリロードを例えば20kgぶんかけると、20kgの力でバイクを上に押し戻した図のような状態になります。こうなることで上への伸び側の余裕が適正な状態になり、縮み側にも適正な余裕が出来てバイク本来の特性に近づくことになります。
サグ出しというのはこの伸び側と縮み側がちょうど良いバランスになる設計位置に合わせる作業ということですね。
まとめ
ザッパに感覚的に分かりやすいと思う感じでプリロードをかける意味について書いてみました。
実際はバネがデュアルレートだったり体重が50kg増えるなら50kg分プリロードをかけると一人乗りと同じになるのか?というとそういうことは無く、またプリロードにより車高が変わるという重要な変化があったりともっと沢山のコビトが関連しあって複雑。
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