最終更新日 2022-06-20 by motokobi
新型ジクサー150(ED13N)のリアブレーキパッドの交換記事です。デイトナの赤パッドとsbsのパッドを検討して sbs 街EX に交換しました。
目次
ご注意: ブレーキの交換作業を含んだ記事です。作業記事部分は整備に慣れた人が流れを確認出来る程度のものになっています。
リアの効きをもう少し良くしたい
モトジムカーナの時にもう少しガッツリリアブレーキが効くようになって欲しい
モトジムカーナではリアブレーキの効きが非常に重要だと思いますが純正ではもう少し効きが足りないと感じていました。
ジクサー150(新型ED13N)に使えるパッドを探すとジクサー250と共通のようで、一番有名なデイトナと、世界ではシェア一位だそうですがsbs(日本総輸入販売元 キタコ)というメーカーに良さそうなパッドがあったので、このどちらかに交換しようと思って検討してみました。
ここでは、候補として検討したデイトナとsbsについてのチェックしたポイントと、実際の交換作業の流れについて書いていきます。
ブレーキパッドを選ぶ
デイトナのブレーキパッドと sbs のブレーキパッドを比べてみます。
候補の二者を比べてみます。
ちなみに、街乗り用のブレーキパッドのタイプは主に3種類あります。特徴はこのような感じでしょうか。
タイプ | 素材 | 効き | 寿命 |
セラミック/オーガニック系 | セラミックや天然素材を樹脂硬化 | 普通 | 短い |
セミメタル系 | 金属素材を樹脂硬化 | 穏やかによく効く | 短い |
シンタードメタル系 | 金属素材を焼結 | ガッツリ効く | 長い |
あくまで個人的な感覚です。
デイトナ
候補その1です。
赤パッドとして一番有名。選ぶ時に気になった特徴としては、
- タイプはセミメタル
- みんな使っているので安心
- 純正よりは早く減るらしい
- 選べるのは赤パッドの1種類のみ
赤パッドはセミメタル系です。シンタードメタル系はゴールデンパッドシリーズです。
候補は、「デイトナ 赤パッド 92381」
sbs
候補その2です。
今回の購入にあたって始めて知ったメーカーです。こちらのサイトに詳しく載っていました。
このサイトを見て気になった特徴は、
- sbsは世界シェア No.1
- sbsは北欧デンマークの会社
- 初動から最大まで制動力が一定でコントロール性抜群が特徴
- 「このパッドは純正同等」「純正からのグレードアップ」の表示で選びやすい
- ジクサー150は「純正同等」もしは「1段階グレードアップ」するというタイプの中から選べる
- 「街EX」のタイプはシンタード
でした。
「シンタードメタル(sintered metal)」とは「焼結合金」のことですね。
ラインナップが松竹梅的で分かりやすい
ジクサー150に適合するsbsパッドの一覧
2019年モデル以前と、2020年モデル以降でリアパッドが違うので注意が必要です。選べるパッドはこのような感じでした。効きのイメージは個人的なイメージです。
■■フロント■■ | No. | 街 | 街EX | 林 | 峠 |
全年式 | 951 | HF | HS | RST | |
■■リア■■ | No. | 街 | 街EX | 林 | |
2019年以前 | 915 | HF | SI | ||
2020年以降 | 675 | HF | LS | ||
イメージ | 純正程度 (梅) | より効く (竹) | より効く (竹) | さらに効く (松) |
リアのブレーキパッドの候補は、
- 街シリーズ 675HF(セラミック)
- 街EX シリーズ 675LS(シンターメタル)
です。
選んだのは sbs 街EX
今よりアップグレードしたそこそこのブレーキの効きとコントロール性抜群に期待して、
「sbs 街EX(品名:675 SERIES/675LS)」
に交換することにしました。
- デイトナと同じく純正よりアップグレードしたそこそこのブレーキの効き
- コントロール性抜群の特徴に期待
ちなみに sbs の品番検索は非常に分かりやすくて良かったです。
交換作業
1. 元の状態の確認
クリップがこんな感じで止まっています
2. キャリパーを押す
新しいパッドを装着する時にピストンを押し戻しておかないと装着できないので、キャリパー全体を押してピストンを引っ込めます。
それ程力を入れなくても押し戻せましたが、力がいるようだとブレーキディスクが曲がる心配が出てくるのでホドホドで。
硬い場合はあきらめてキャリパーを外してピストンツールで戻す必要があります。
(後で作業したフロントはキャリパー外しました)
無理は絶対禁物です。
非推奨
交換後の感想
およそ期待していた感じになりました。
交換後少し走ると直ぐにブレーキがよく効くようになって運転が気持ちよくなりました。感じとしては踏んでいくとブレーキローターの金属にパッドが吸い付いて効いてくる感じのフィーリングになりました。
これ以上効くとリアは ABS の無いジクサー150の場合リアロックが心配になるかも知れません。
ベーパーロック発生
モトジムカーナの場合はリアへの負担が大きいのでブレーキフルードは DOT5.1 の方が連続した練習では安心かも知れません。
かなりリアブレーキが効くようになったので気持ちよく八の字ばかり連続でしていると突然ブレーキペダルがスポッと下まで入るようになってしまいました。ブレーキの引きずり過ぎというのもありますが念のためブレーキフルードの交換をしようと思っています。
純正はスズキDOT4 ですが交換候補は、高い沸点性能とロングライフを両立しているという DOT5.1 です。
その後に行ったブレーキフルードの交換記事です。
まとめ
新型ジクサー150(ED13N)のリアブレーキパッド交換の記事でした。
みなさんが一番使っているであろうデイトナの赤パッドではなく sbs の街EX 675LSを選んでみました。純正よりしっかり効くようになって満足していますが赤パッドと比べてはいないので少しだけ赤パッドのことは気になります。
フロントブレーキパッドも交換しました。